書道にも色々と方向があり、最近では高校生、大学生の部活動やサークルでガールズ書道とかパフォーマンス書道とか人気があります。音楽に合わせて大きな筆を動かし迫力ある作品を創り上げています。
私は篠田桃紅先生の「雨」の作品を見たとき、本当に雨が降っているように書かれていて感動したことがありました。こういう表現もあるのだなと・・・。私と同じ故郷茨城に住む川又南岳先生も陶芸家や画家の方たちとコラボで作品を創り上げ毎年カレンダーをいただいております。南岳先生も素敵な書道作家です。南岳先生のお宅でお話した時に「みんな書道の古典を勉強しすぎて書を難しくしすぎてしまっている・・・」とおっしゃっていました。そうかもしれません。だから書道の展覧会には一般の方の来場者が少ないのでしょう。でも桃紅先生も南岳先生も古典深く何度も勉強なされて今の書道に辿り着かれているのです。古典の勉強をなさってきていたからこそ生まれた作品だと思います。私はまだまだ古典の線を勉強する必要があります。
時々、遊び感覚で顔彩を使いはがきに筆で書いたり、和菓子やお酒のラベルのデザインをしたりすることもあります。日本語学校で漢字のクラスを持っていて学生に自分の大好きな漢字をひとつ選んでそれを書いて最後の授業の時に渡す約束をしています。外国の学生なのでデザイン書道がよいかと思い、今構成を考えている段階です・・・。それにしても好きな漢字は?と聞くと韓国の学生は「禅」とか「韓」とか「勉」とか・・・フィリピンの学生は「暖」とか「楽」とか台湾の学生は「酒」とか「財」など文化の違いが現れます。日本の学生だったら「桜」とか「雅」とかになるのかな~?