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大筆お稽古


修了式が終わり学年がみんな一つ上がります。競書課題は4月の課題になるため一年生は二年、二年生は三年と名前の上に書かなければならないのですが、一年生は「来年も一年生がいいな~」とつぶやくも子もいたり・・・。気持ちはわかるっ。

お稽古は春休みに入り少しお休みに入ります。お休みに入る前に展覧会の課題の準備に入りました。

半紙で起筆、終筆の確認→練習→そしてそれぞれの課題練習→7号または8号筆で半切(条幅)に練習。初めての子もいますので、まずは大筆で書くと気持ちがよいことを感じてもらいたく、お手本なしで自由に自分ができることに挑戦させます。そのあと朱墨を入れ、その注意に気を付けて練習。

この半切への課題は半年以上かけて仕上げていきます。その子が得意とする線のことばを考えて課題を出していくのでみんな違う文字!他の人と比べようがないので自分の字だけに集中させ、自分にしか書けないように指導していきます。添削は大人のお稽古と同じ。書き上げた字をつるし「ここをこうしてみたら?」「どんなイメージ?」などと問いかけ、どう答えてくるか待つ。恥ずかしさやよくわからない子ももちろんいます。でも私は答えてくるまで待ちます。自分の意見を人に伝える事ができるようになってほしいと思うのです。そうでないと大人になったときに断ることができなくなり、何でも自分で背負ってしまうようになってしまうから・・・。「こうしたい!」「これができない!」などと言ってきたら、そうするにはどうすればよいか私と考えるように決して否定はしません。だって子供だけれど作品を書く立派な書道家さんですから!

みんなの仕上がる作品が楽しみです!

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