私は大字仮名の作品を書くことが多いのですが、今回は全壊紙に中字仮名で作品を書こうとしています。なかなか思うようにいかず挫折。書き出しに入ったばかりなのにもう挫折。作品にならなくて自分にイラついたり焦ったり・・・。紙を丸めて投げ捨てたくなる状態にいます。気分転換に生徒の作品を眺めてぼーっとしていました。そしたら4年生課題「よび声」が目にとまりました。
あ~そうだった!この生徒さん「よび声」の書き出しの”よ”が書けずにいて「先生”よ”だけ練習していい?」3年生までは漢字二文字で伸び伸びと書いていたこの男の子は3文字に苦戦していました。なかなか最後の”よ”の回すところができないと話し、お手本を見ながら何度も何度も練習していました。
男の子って何にも考えないでお稽古をすすめてしまうときの方が多い!でも何かに火が付くと徹底し集中してそれだけのことに入り込むことができてしまう。入り込んだら周りの声が聞こえてこない。まだ子供ですので長い時間っていうわけにはいかないけれど短い時間でもこれだけ入り込めるのって
すごい!「どうしてうまくいないんだろう」ではなく「どうすればうまくいくのだろう」と真っ先に考えるのでしょうか?
私なんかよりも書道の経験は浅いのに挫折しないこの気持ち!私も頑張らなくては!って「よび声」を見ていて思えました。人の心を動かせる作品をすでに書いている子供たち!すごいね!時間はまだるっ。もう一度臨書からやり直そうっと!ありがとう。