深山龍洞先生の展覧会へ行ってまいりました。
一先会の横山煌平先生の講演会、作品解説もあり、あっという間の時間でとても充実致しました。
深山先生の淡路や京都でのお話や書に対する熱意・・・私も深山先生が生きていた頃の時代に生まれたかったな~そして色んなお話聞きたかったな~と横山先生のお話を聞いていて思いました。
呉服屋さんのお父様をもつ深山先生は色彩感覚に優れていて料紙をよく変えて作品制作していたようです。どの料紙も書かれた文字に合っていて『いと美しき』の作品だと言われていたそうです。
そして多くの古典を学び伝統も大切だけれど伝統から抜け出すことも大切だと考えておられ、毎回作品の作風が変わり驚かせていたと・・・。漢字には行草があるのであれば仮名にも行草があっていいのではないかと仮名の伝統を離れて、漢字のそれに近い万葉仮名の作品を生み出しました。深山先生は全く新しい仮名を発明したのです。
横山先生は深山先生を『その名のとおりの深い山、竜の洞というようなところの生い立ちを感じさせる』と話しています。
深山先生の書はずっと眺めていていたい・・・。